1977/当時を語る

パラオの護摩の管長猊下はいつにも増して懸命のご様子でした。滝のようなスコールにうたれて、汗と雨が一緒になった水滴が、管長猊下のお顔を伝わって、したたり落ちておりました。それにお護摩の炎が反射して、それはもう鬼神のような表情でした(関西T・K)
沖縄での護摩では、管長猊下が御自分で手ずから護摩木を渡し『九字を切ってあげるから、自分でいれなさい』とおっしゃって、護摩壇の炎の中に投げ入れていらっしゃいました。お婆さんが涙を流して、喜んでおりました(関西S・R)

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